四川大地震を生き延び、80歳長寿を全うしたガンバル豚(猪堅強)の物語

2008年に発生したマグニチュード8の四川大地震は、近年中国で起きた最も大きな地震でした。69,227人が死亡し、行方不明者は17,923人。およそ4625万人の生活に影響を及ぼしたと言われています。

今回ご紹介するのは、そんな四川大地震を生き抜いたことでイギリスの「ガーディアン」紙やアメリカ「タイムズ」紙、「インディペンデント」紙など、海外メディでも報じられた中国一有名な豚、「猪坚强(ガンバル豚の意)」。ガンバル豚は大震災の後どんな生活を送り、どのように生涯を閉じたのでしょうか。

ガンバル豚の奇跡

ガンバル豚は四川省成都彭州市龍門山町の鎮団山村に住む万興明さんの自宅で飼われていた豚でしたが、2008年5月12日に起きた四川ブン川付近で発生した地震により被災。飼い主の万興明さんは一度現地を離れて避難しますが、数日後に現場を確認しに現地に戻りました。

飼っていた家畜はほとんど全滅。豚舎も大地震で崩れ落ちて、もはや諦めていたその時…1匹の豚が生きていることに気づいたのです。その豚こそ他でもないガンバル豚(猪堅強)。大地震発生から36日後に瓦礫の下から発見され、衰弱して体重も150kgから50kgほどになっていましたが、奇跡的に命に別条はありませんでした。

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